受け渡しは後で

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先物取引は、取引所で商品など取引をするものです。しかし、取引と同時に商品などの受け渡しはしないで、価格と数量だけその時点で決めておいて、受け渡しは将来の決まった時点でするという一種の契約のようなものです。 先物取引で売買した商品などの価格は日々動いていますので、売り買いしたどちらかは、必ず損失が出て他方は利益になります。取引を継続している(ポジションを建てている)時には、毎日(営業日ごとに)ある決まった時間の価格を清算値として、そのポジション(建玉)の損益の評価(値洗い)をします。 そして、先物取引では損失の評価が出た場合の担保としてあらかじめ証拠金を預けいれておくわけです。もし、損失額が大きくなり過ぎますと、その分を証拠金から減額されますので、実質的な証拠金は、最初預けた額より少なくなります。

先物取引の証拠金には、当初証拠金と維持証拠金の2種類あります。当初証拠金とはポジションを建てるために必要な金額で、維持証拠金はポジションを維持するために必要な金額です。一般には当初証拠金の方が維持証拠金より高くなっています。また、日本では両者が同じことが多いのですが、海外の先物取引では上記のように2つあるのが普通です。 さて、ポジションを建てている時に値洗いで損失評価が出た時には、預入証拠金から減額されます。残った証拠金額が維持証拠金額を割ってきますと、そのポジションを建て続けることができなくなります。なお、取引業者によっては、もっと早い段階でポジションの維持ができなくなることもあります。 この時には、2通りの対処の仕方があります。ひとつはポジションを閉じて損失を確定してしまうことです。もうひとつは、決められた時間までにポジションを維持できるだけの追加の証拠金を預け入れることです。この追加証拠金のことを追証と言っています。